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柴田文子歌集『時間の海』
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第一歌集。
「短歌は自分の生きている間の伴走者であってくれればそれでよい」(本書「あとがき」)と考えていた著者の、あたたかく幸せな日々を綴った珠玉の短歌集。喜びと哀しみ、愛と寂しさを暮らしの中に見出し、移りゆく季節とともに、丁寧に言葉を選び、生活を詠う。
【5首選】
言葉生みて人は思ひを隠すこと覚えしならん殊にをみなは
君もまだ起きて夜空を仰ぎゐん流星群の降るを待ちつつ
棘のある言葉吐きしも吐かれしもともに疲れて夜を眠れる
そら豆の莢むくは母の仕事にてよろこべば今日も買ひて戻りぬ
胸底にひそと棲むもの揺り起こし冴え冴えと冬の月のかかれり
2026年6月23日発行
四六判上製カバー装160頁
装幀:倉本 修
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